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MNA® Mini Nutritional Assessment®-Short Form

MNA®を実際にご使用いただくにあたって、フォーム(ダウンロードをお願いします)、ご使用ガイド、そしてMNA®スコアを利用した栄養ケアをご説明いたします。

MNA®:ご使用ガイド

MNA®は低栄養のリスクがある65歳以上の高齢者に用いる栄養アセスメントツールです。

このMNA®使用ガイドでは、MNA®を利用する方が正確に、また矛盾なく記載できるように、MNA®の各項目の解説およびスコアの記入のしかたを説明いたします。

はじめに
  • MNA®でスクリーニングおよびアセスメントを開始する前に、用紙の上部に対象患者さん情報を記入します。(1)氏名、(2)性別、(3)年齢、(4)体重、(5)身長、そしてアセスメントを実施した日にちも忘れずに記入します。
  • 体重はより正確に測定するために、患者さんの靴や重い衣服は脱いでいただきます。
  • 身長は身長計を利用し測定します。(患者さんが寝たきりで身長計での計測が困難な場合には、膝高またはdemispanを測定します。)
  • 身長が測れないなど、BMIの測定ができない場合は、BMIの代わりにふくらはぎの周囲長を測定して、評価することができます。
  • 記入の際のポイント
    1.陰影のついた部分の質問A~Eを、患者さんにたずねます。
    2.患者さんが質問に答えられない場合は、介護者に答えていただきます。
    3.患者さんの記録または専門的判断を利用して質問に答えます。
項目A
項目A
MNA® Basic:Nestle nutrition,2010
  • 患者さんおよび介護者の方へは以下のように質問します。
    「過去3ケ月間の食事量が、普段に比べ減少しましたか?」
  • もしそうであれば、以下の3点を確認します。
    1.「食欲はどうでしたか?」
    2.「噛むことはできますか?」
    3.「飲み込みはスムーズですか、ムセなどありませんか?」
  • 食事の量が減少していれば、非常に減少したか、わずかな減少かを確認し、ポイントを記載します。
  • 再アセスメント時には、前回の評価以降、食事量に変化があったかをたずねます。
項目B
項目B
MNA® Basic:Nestle nutrition,2010
  • 過去3ヶ月間での体重の変化を患者さんまたは介護者にたずねます。または医療記録を確認します。
  • たずねる場合には
    「減量していないのに、体重が減少しましたか?」
    「どのくらい体重が減少しましたか?」

    などと質問し、分かる場合には3kg以上の減少かまたはそれ以下かを確認します。
  • 体重減少の項目は重要であり除外されるとMNA®の感度が低くなるので、対象者が肥満の場合であっても体重減少についてたずねることは重要です。
項目C
項目C
MNA® Basic:Nestle nutrition,2010
  • 活動性について患者さんまたは介護者の方にたずねるか、もしくは記録を調べます。
    「ベッドまたは車椅子を常時使用しているか、離れることは出来ますか?」
  • さらには
    「自力で歩いて外出できますか?」
    と、たずねます。
項目D
項目D
MNA® Basic:Nestle nutrition,2010
  • 患者さんの精神的ストレスや急性の疾患の有無について確認します。
    「最近、身内の方にご不幸があったりしましたか?」
    「最近、病気をしましたか?」
    「引っ越しなどをしましたか?」

    などと、たずねます。
項目E
項目E
MNA® Basic:Nestle nutrition,2010
  • この質問について、患者さんが応答することが出来ない場合(認知症など)または患者さんが重度に混乱している場合、医療記録や施設スタッフ、介護者から患者さんの神経・精神的問題(認知症など)について確認します。
  • またMNA®の質問項目について、患者さんが応答することが出来ない場合(認知症など)または患者さんが重度に混乱している場合、患者さんの個人的介護者または専門介護者の方に次の質問に答えてもらうか、患者さんの答えが正確かどうか調べてもらいます。(確認のための質問項目は A: 食事量 B: 体重減少 C:活動性 D:精神的ストレス、急性疾患の有無、などです。)
項目F1
項目F1
MNA® Basic:Nestle nutrition,2010
  • 患者さんの体重、身長をMNA®用紙に記載し、BMIを算出します。
  • BMIは身長に対する適切な体重を示す指標として用いられます。
  • 算出方法は体重(kg)を身長(m)の二乗で割って求めます。
  • 計算機では体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で求めることが可能です。
  • MNA® BMIテーブルを使って、値を求めることも出来ます。(資料1)

    *1:患者さんの身長が測定されていない場合には、身長計を用い測定します。(資料2)
    *2:患者さんが立つことが出来ない場合はdemispan(half-arm span)、または膝高を測定するなど間接的な方法で身長を測定します。(資料3,4)

    直接または間接的な方法でも身長を測定できない場合は、口頭で聞き出すか過去の身長を用いてBMIを計算します。口頭で聞き出した身長は最も正確さが低くなります。特に寝たきりの患者さんで長年にわたり身長が減少している患者さんでは正確さが低くなります。

    *3:切断手術を受けた患者さんのBMIを確認するためには、(資料5)を参照します。

項目F2
項目F2
MNA® Basic:Nestle nutrition,2010
  • F1のBMIが算出できない場合、ふくらはぎの周囲長(cm)を測定しスコアリングします。
    *最も太い部位で測定します。
    *最も太い部位の上部、下部も測定し、最初に測定した値が最も大きいことを確認します。
評価・MNA®スコア別 栄養ケア
MNA®スコア別 栄養ケア
MNA® Basic:Nestle nutrition,2010
  • 記入が終了したらポイントを合計しMNA®スコアを算出します。
  • 12ポイント以上の場合には現時点では栄養状態良好ですが、定期的な栄養評価を実施します。
  • 8~11ポイントの場合は、低栄養のおそれ(At risk)があります。「体重減少」の有無により、適切な栄養ケアを行います。
  • 0~7ポイントの場合は、低栄養と評価され、栄養介入、頻回な体重測定、そして詳細な栄養アセスメントを積極的におこないます。
資料1:MNA® BMIテーブル
資料1:MNA® BMIテーブル
MNA® Basic:Nestle nutrition,2010
資料2:身長計(スタジオメーター)を利用する身長測定
資料2:身長計(スタジオメーター)を利用する身長測定資料2のイメージ
MNA® Basic:Nestle nutrition,2010
資料3:demispanの測定による推定身長
資料3:demispanの測定
MNA® Basic:Nestle nutrition,2010
  • 寝たきりなどで立位がとれない患者さんではdemispan(half-arm span)を図の手順で測定し、身長の推定値を算出します。
資料4:膝高による推定身長
膝高の測定方法資料4:膝高
MNA® Basic:Nestle nutrition,2010
  • 寝たきりおよび車椅子を使用している患者さんで、立位がとれず身長測定が不可能な場合「膝高」を測定することで、身長の予測ができます。
  • 対象者の膝と足首が90度に曲がらなければなりません。
資料5:切断を受けた患者のBMI決定
資料5:切断を受けた患者のBMI決定体の部位の割合(%)
MNA® Basic:Nestle nutrition,2010
  • 切断術を受けた患者さんのBMIを決定するためには、まず切断された部分を含めた患者さんの体重を推定します。
資料6:ふくらはぎの周囲長(CC)の測定
資料6:ふくらはぎの周囲長(CC)の測定CCメジャーの使い方
MNA® Basic:Nestle nutrition,2010
CCメジャーCCメジャー
  • ネスレ ヘルスサイエンスカンパニーが開発した専用のCCメジャーです。
  • 使い方は、
    (1)脛骨に沿って、親指と人差し指でCCメジャーの「赤丸」(1)を押さえて固定します。
    (2)ふくらはぎにCCメジャーを巻き付け、窓から「赤色の形」(2)が見えたらふくらはぎの周囲長は31cm未満です。

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医療・介護従事者の方
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