
MNA®を実際にご使用いただくにあたって、フォーム(ダウンロードをお願いします)、ご使用ガイド、そしてMNA®スコアを利用した栄養ケアをご説明いたします。

高齢者の栄養アセスメントに適している
- 質問項目には、「食事摂取量の減少」「体重減少」「精神的ストレス・急性疾患」「BMI」のほかに、「移動性(寝たきりかどうか)」、「神経・精神的問題(認知障害の有無)」が含まれています。これは、寝たきりと認知障害が高齢者の低栄養に強く影響を与えることからであり、MNA®の特徴となっています。
- MNA®では、海外を中心に400報を超える臨床データが報告されています。我が国においても、2011年までに200報を超える検証・研究報告がされており、今後の更なる活用が期待されています。
- 高齢者に対して、より広く病院・高齢者施設・訪問看護・外来・在宅などでも使用することが可能です。
簡便で迅速
- 医療・介護の専門家の方であればどなたでも使用することが出来ます。
- 6項目の質問で、4分以内で完了します。
経時的に栄養状態をモニタリング
- ポイント制で、経時的なモニタリングが可能です。
- At riskの抽出により、早期からの栄養介入をすることができます。
- スコア別栄養ケアに直結しているので、栄養改善が期待できます。
MNA®高齢者の「栄養未来予想」,Nestle nutrition,2010
MNA®スコア別 栄養ケア
- 記入が終了したらポイントを合計しMNA®スコアを算出します。
- 12ポイント以上の場合には現時点では栄養状態良好ですが、定期的な栄養評価を実施します。
- 8~11ポイントの場合は、低栄養のおそれ(At risk)があります。「体重減少」の有無により、適切な栄養ケアを行います。
- 0~7ポイントの場合は、低栄養と評価され、栄養介入、頻回な体重測定、そして詳細な栄養アセスメントを積極的におこないます。
MNA®スコア別 栄養ケア
MNA® 高齢者の「栄養未来予想」,Nestle nutrition,2010
▲ページトップへ

最新のMNA®フォーム(PDF)を、ダウンロードしてお使いください。
MNA®評価表(PDF):画像をクリックして、ダウンロードしてください。

▲ページトップへ

MNA®のはじまり
- 開発に際しては、認知機能の評価ツールとして国際的に定着していたMMSE(Mini-Mental State Examination)がモデルになっています。
Vellas B, et al. J Nutr Health Aging. 10(6): 456-63. 2006
MNA®のフォームの変遷
- 1994年に開発されたMNA®は、1997年に出版されました。設問、点数は現在のものと同一ですが、身体計測、総合評価、食事評価、自己評価の4つの部分(ドメイン)から構成されていました。
- 1999年の改訂版では、設問の順序を変更し、スクリーニング(MNA®-SF)とアセスメントの2ステップ法が採用されました。
- 最新版では、MNA®-SFの6項目による検証が行われ、より簡便で実用的なツールとなりました。
- さらに2009年には、BMIが測定できない場合を考慮し、BMIの代わりにふくらはぎの周囲長(CC)で評価を行なうことができるようになりました。
- このように数々の検証を経て現在のMNA®-SFが誕生し、一般的にはMNA®-SFが「MNA®」と呼ばれています。
MNA®初版と現行版の違い
MNA® Basic:Nestle nutrition,2010
栄養アセスメントの時間短縮のために生まれたMNA®-SF
- MNA®フルバージョン(18項目)に要する時間は、およそ10分、長くても20分以内といわれています。これは、それほど長い時間とは思えないかもしれませんが、他のアセスメントツールに要する時間は概ね5分以内で、MNA®フルバージョンはやや長いという指摘がありました。
- 認知機能のアセスメントであるMMSEなどとともに、高齢者総合的機能評価(Comprehensive geriatric assessment:CGA)の一部として栄養評価をおこなう場合など、より短時間で有効に評価できる方法が必要であると考えられました。
- MNA®フルバージョンの所要時間はおよそ10分(10~20分以内)です。
- MNA®-SFはおよそ4分(3~5分以内)と、大幅に短縮されました。
MNA®-SFの検証
MNA®フルバージョンスコアとMNA®-SFスコアの相関 
Kaiser MJ, et al. IAGG, 2009
MNA® Basic:Nestle nutrition,2010
- MNA®フルバージョンのスコアとMNA®-SFの相関について示したグラフです。
- 2009年7月パリで開催されたIAGG(国際老年病学会)総会において、Sieber教授らのグループが、対象数6,257例、平均年齢82.3歳に対し、MNA®フルバージョンとMNA®-SFのスコアの相関性を検討しました。
- グラフの縦軸はMNA®フルバージョンのスコアと、横軸はCCを用いたMNA®-SFのスコアで、その相関性が示されました。
- ふくらはぎ周囲長を用いるCCバージョンのMNA®-SFの感受性は85%、特異性は84%と極めて高いことがわかります。
- その結果、MNA®フルバージョンとMNA®-SFの相関が認められ、MNA®-SFで十分な栄養評価が可能であることが証明されています。
▲ページトップへ